先週はメルペイがリリースされました。これで有力な○○Payは出揃った状況になったので、今回は乱立する○○Payや従来から使っていた非接触決済(Suica, ID, QUICPayなど)も含めて、結局どんな使い方が良いのかを考えてみたいと思います。
結論から言うと、ライフスタイルによって違ってくるので、何を中心に考えるかで利用したいキャッシュレスの方法は変わってきます。
まず、基本的なこととして、非接触決済と○○Payでよく使われているQRコード決済の比較です。
非接触決済とQRコード決済の比較
非接触型決済 | QRコード決済 | |
---|---|---|
決済方法 | Suica QUICKPay iD など | LINE Pay PayPay 楽天Pay など |
利便性 | ◎ | △ |
お得度 | △ | ◎ |
主な用途 | 普段使い | キャンペーン時 |
端末による違い
○○Payに関して、iPhoneとAndroidで大きく異なるのはQRコード決済ではなく、非接触決済への対応でしょう。
iPhone / Apple Pay | Android / Google Pay / おサイフケータイ | |
---|---|---|
iD | VISA / Mastercardブランドのカード(一部除外あり) iD対応カード会社 ※merpayが登録できます | VISA / Mastercardブランドのカード(一部除外あり) iD対応カード会社 ※simフリー端末はdカードが登録できません |
QUICPay | JCBブランドのカードを中心に登録できます。 アメックスやau WALLETプリペイドカードも登録できます。 QUICPay対応カード会社 | JCBブランドのカードを中心に登録できます。 QUICPay対応カード会社 ※LINE Pay、Kyashが登録できます |
Suica | 対応 | 対応 |
電子マネー | 未対応 | WAON, nanaco, 楽天Edy対応 |
詳しくはサイト内関連記事もあります。Apple PayとGoogle Payの違い
ライフスタイルによる使い分け
ライフスタイルによって、中心となる決済手段が異なってくるので、それぞれでお金の入口と出口に分けて整理します。
フリマをよく使う
フリマをよく使う人は、メルペイ、楽天ペイ、PayPayが中心になるでしょう。どのフリマを使うかによって、メルペイならメルカリ、楽天ペイならラクマ、PayPayならヤクオク(※2月対応予定)です。
入口:フリマの売上金
出口:フリマでの購入、コンビニ(ローソン、ファミマ)※メルペイはiD決済でセブンイレブンでも使えます
ネットショッピングをよく使う
Amazon、楽天市場、ヤフーショッピングあたりをよく使う人は、楽天ペイ、PayPayがポイントを活用できて良いでしょう。ただし、Amazonをよく使う人はAmazonのクレジットカードを中心に利用するのがポイント付与率や商品発送時に自動でポイント付与される使い勝手を考えると最も良い使い方かと思います。
入口:ショッピングで付与されるポイント
出口:ショッピングでの購入、コンビニ(ローソン、ファミマ)
コンビニ、自販機
コンビニなどのリアル店舗や自販機などの少額決済では、かざすだけで決済が完了できる非接触型の決済手段が利便性の点で有利です。
入口:iD, QUICPay, Suica ※iD, QUICPayは紐付けたクレジットカードのポイント、SuicaはNEWDAYSなどの駅ナカを中心にポイントが付与されます(詳しくはこちら)
出口:基本的に付与されたポイントを電子マネーに移行して、コンビニなどで消費
スーパー
セブン&アイ、イオン系列のスーパーであれば、それぞれ電子マネーnanaco、WAONが各種キャンペーンも頻繁に実施されていてお得に使えます。
入口:nanaco、WAONでたまるポイント+チャージ用に紐付けたクレジットのポイント
出口:たまったポイントはnanaco、WAONへ変換して利用
個人間送金
個人間送金は現状、LINE Pay一択でしょう。問題は送金はLINE Payに紐付けた銀行口座から入金して送金するので良いのですが、LINE Payで受け取った場合の出口です。出口として考えられるのはLINE PayのQRコード決済が使えるコンビニなどのリアル店舗やネットだとZOZO、ラクマ、SHOPLISTあたりが考えられます。また、LINE Payカードを作成しておくとJCBブランドのクレジットカードが利用できるリアル店舗で使えるようになるのでクレカが使える店なら概ね使えることになります。
私の場合はLINE Payで受け取ったお金はLINE Payの個人間送金で回している感じですね。
まとめ
○○Payをいろいろと使って結局落ち着いたのは、QRコード決済はフリマやキャンペーンでたまった残高をあぶく銭感覚で消費する程度で日常的に使うものにはならないということです。
フリマも常に売買しているようなヘビーユーザーはお金が回っているのでしょうが、少数派でしょう。キャンペーンも常に追いかけているのは疲れますし、結局キャンペーンに踊らされて必要のないものを買ってもお金の無駄遣いです。
自身のライフスタイルに合わせて、家計の大部分を占める食費や日用品を中心に、利用頻度の高い店舗で使えるキャッシュレス決済手段を準備しておくのが利便性も高く効率的な使い方のように思います。
私の場合は、ネットショッピングはAmazonクレカと楽天Pay、食料品・日用品はnanacoとWAON、リアル店舗はQUICPayに紐付けたクレジットカード(Kyash経由)に落ち着いています。
キャッシュレスも日々便利になっているので、より便利な使い方が出てきたら更新していきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。